神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。
現代において歯並びの異常はほとんどの人々に認められます。発掘された古代の骨から推定すると、現在の歯並びの異常の発現率はわずか数百年前よりも数倍も高いと考えられます。いわゆる乱杭歯(乱ぐい歯)等、歯並びの異常は比較的最近になるまで珍しいものでした。
化石は、現代人の歯並びに影響を与えている数千年にわたる進化の方向、すなわち個々の歯の大きさの減少、歯数の減少、上下顎骨の大きさの減少などを物語っています。たとえば過去少なくとも十万年にわたって,前歯,および臼歯の大きさは確実に小さくなってきています。
現在では、第三大臼歯、第二小臼歯や側切歯は先天欠如していることがあります。そのことから、これらの歯が退化してきている可能性が考えられます。原始人と比較して現代人の顎骨はきわめて未発達です。 顎骨の大きさがどんどん縮小し、それが歯の大きさや数の減少とうまく対応しなければ、歯並びの異常が起こることが考えられます。原始的な農耕生活から現代的な社会へ移行したことと平行して歯並びの異常が生じているように思われます。
現在では、原始時代と比べてより軟らかいものを食べることで歯や顎をあまり使わなくなったことにより歯並びの異常が引き起こされたと考えることもできます。原始時代においては,顎骨と歯の機能が優れていなければ生きていくことができませんでした。調理されていない肉や草木などを食べるためには、顎や歯がうまく機能しなければいけませんでした。たとえば、オーストラリア原住民は調理されていないカンガルーの肉を食べる時に、上体のすべての筋肉を使います。現代の人々は文明化に伴って顎や歯を働かせる必要性が減少していることがわかります。
では、歯並びが悪い場合、何が問題なのでしょうか。
矯正歯科治療を受ける理由について考えてみましょう。
歯並びが悪い、不正咬合による障害はどんなものがあるのでしょうか。
①咀嚼機能障害
食事をするために咀嚼するということは、人間が生きていくうえで必要な基本的機能です。不正咬合で噛み合わせが悪いと、咀嚼機能が十分に営めません。不正咬合のなかでも、下顎前突、開咬では特に咀嚼機能が低下します。