神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。
1本でも歯は多いほうがよいはずなのに、なぜ親知らずだけは「抜いた方がよい」といわれるのか不思議に思う人も少なくないでしょう。
抜歯と聞くと誰しも憂鬱になるものですが、抜くことを勧められるというのにはそれだけの深い理由があります。
今回も引き続き、親知らずについてお話していきたいと思います。
●親知らずを早めに抜いたほうがよい4つの理由
先にも述べたように、「斜めに生えている」「横向き生えている」親知らずは、できるだけ早めに抜いてほうが得策です。
それには以下の4つの理由があります。
①歯磨きがしにくく、隣の歯の虫歯リスクが高まる
親知らずが生えてくる奥のほうは、ただでさえ歯ブラシが届きにくく不衛生になりがちです。その上親知らずが正しく生えず凹凸が大きくなると、細かいところがさらに磨きにくくなってしまいます。
この状況が長く続くことで最も恐れなければならないのは、親知らずと手前にある歯の間が虫歯になってしまうことです。この部分は虫歯自体が発見しづらく、また治療をおこなうにしても器具などが届きにくいなどの弊害が生じてしまいます。
健康な歯の虫歯リスクを高めてしまう親知らずは、早めに抜いておいたほうが賢明です。
②汚れがたまりやすく、歯ぐきに炎症を起こしやすい
親知らずのある場所は汚れがたまりやすく、また歯磨きも上手におこなうことができません。そのためこの部位は虫歯のみならず、歯ぐきの炎症を起こしやすくなっています。
特に下の親知らずは歯ぐきの炎症が広範囲に波及しやすいため、顔が大きく腫れたり、口が開けにくくなったりすることも。強い腫れや痛みは日常生活に支障をきたす恐れもあるため、できるだけ早めに抜歯しておいたほうがよいでしょう。
③年をとってからの親知らずの抜歯は体の負担が大きい
親知らずのトラブルは20代あたりから多くなってきます。そのためはじめにトラブルがあった時点で抜歯をおこなっておけば、以後親知らずに悩まされることはなくなります。
親知らずの抜歯は他の抜歯よりも難しく、特に横向きの親知らずは抜歯自体に時間がかかり体の負担も大きくなります。若いころであれば回復力も高いので、抜歯後の腫れや痛みも少なく、傷の治りも早くなります。
しかし30代、40代と年齢を重ねるごとに回復力や免疫力は衰えてくるため、親知らずの抜歯後に大きく腫れたり、傷の治りが遅くなったりすることが多くなります。したがって親知らずの抜歯はできるだけ若いころにおこなっておくことをおすすめします。
④女性の場合は妊娠中に親知らずのトラブルが起こりやすくなる
女性の場合は妊娠中に虫歯や歯周病などお口のトラブルが増加する傾向があります。その理由として、妊娠による偏食やつわりなどによってお口の中が不衛生になりやすいことや、ホルモンバランスによる免疫力の低下などが挙げられます。
親知らずに関しても例外ではなく、妊娠中は歯ぐきが腫れたり痛みがでたりしがちです。通常時であれば痛み止めや抗生物質を服用することで、痛みや炎症を抑えることができますが、妊娠中は薬剤の服用にも慎重にならなければなりません。
このように妊娠中の親知らずのトラブルは対処が難しく、なかなか治らない痛みや腫れがストレスになるなど母胎にとって負担も大きくなります。したがって将来妊娠を希望する女性の方は、できるだけ早い時期に親知らずを抜歯しておくほうがよいでしょう。