知覚過敏症について

神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明などに取り組んでいます。
歯の“しみる”症状である“知覚過敏症”についてお話したいと思います。
ロコクリでもよくご相談を受ける知覚過敏症ですが、多くの方は「虫歯だからしみる?」のではないかと思っているようです。
もちろん虫歯になって“しみる”症状が出ている場合もありますが、他にも原因はたくさんあります。
◇ 知覚過敏症が起こるメカニズム
上記の図のように知覚過敏症の多くは、主に歯ぐきとの境界の歯の表層のエナメル質が失われて、くさび状の欠損(凹み)ができることで象牙質が露出して内側の神経(歯髄)に刺激がいきやすくなることにより、外来刺激(冷たい飲料水・甘い食べ物・酸味・歯ブラシなど)によって“しみる”症状がでます。
◇知覚過敏症の原因
・歯磨き(ブラッシング)の力加減が強過ぎることで、歯肉退縮とともに、歯の根元がえぐれてきます。
・歯ぎしり・かみしめ・くいしばりなどの習慣があると、歯の根元に応力がかかりくさび状の欠損(凹み)ができる原因になります。またこの習慣により歯周病が悪化し、知覚過敏症を誘発する原因となります。
・歯周病や加齢で歯ぐきがやせてくることで、歯の根元の象牙質が露出し知覚過敏症の原因になることがあります。
・黒酢や炭酸飲料など、酸性の強い食べ物や飲み物によって歯のエナメル質が溶けて象牙質が露出することがあります。
・虫歯が原因で、知覚過敏の症状が出る場合もあります。
◇知覚過敏症の治療
神経(歯髄)への刺激を遮断することを目的とした治療をします。
・コーティング:露出した象牙質に樹脂や薬剤を塗布して膜を作ります。
・充填:エナメル質が失われて凹みになった部位に、レジンという歯と同じような色をした樹脂やセメントを充填します。
・虫歯の治療:虫歯が原因で知覚過敏症になっている場合は、虫歯を処置します。
・レーザー照射:露出した象牙質の細管をレーザーによって凝固することにより塞ぎ、神経への刺激を遮断します。
つまり、神経(歯髄)への刺激を遮断することを目的とした治療をします。
◇ 主な知覚過敏症の予防法
・ブラッシングの適切な力加減に改善
・知覚過敏予防の歯磨剤を使用:歯の根元を擦り減りにくくする為に、研磨剤を含まない歯磨剤の使用や、硝酸カリウム(歯髄を鈍麻させ痛みを和らげる作用)や乳酸アルミニウム(露出した象牙細管を封鎖して刺激を遮断する働き)を含んだ知覚過敏を予防する歯磨剤を使用する。
このように様々な原因で起こる“知覚過敏症”ですが、しみたり気になる方はお気軽にロコクリにお問い合わせ下さいね。

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