学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。
タバコによって、ヤニが歯に付着することは広く知られていますが、歯茎にも色素沈着して黒くなってしまうことがあるのです。喫煙する人の中には、歯茎の黒ずみに悩んでいる人もいらっしゃるのではないでしょうか?
ピンク色のきれいな歯茎は、周囲に清潔感と健康的な印象を与えてくれます。
そして歯茎が黒いことは、見た目の問題だけではありません。歯茎の色は、お口の状態を教えてくれる大切な役割もあるのです。
そもそも、健康な歯茎がピンク色なのは、どうしてかご存知でしょうか?
それは、歯茎の中にある毛細血管が透けているためです。ですが、タバコに含まれる一酸化炭素によって、歯茎の組織が酸欠状態になり、ニコチンによって毛細血管が収縮してしまいます。すると血流が悪くなり、歯茎が黒ずんで見えるようになるのです。
もうひとつの理由は、喫煙することによってメラニン色素(シミや日焼けのもとになる色素)が増加するためです。また、通常はビタミンCによってメラニン色素は抑制されるはずですが、タバコはビタミンCを奪ってしまうため、結果的にメラニン色素の生成が抑制されず、黒っぽい色素沈着を招いてしまうというわけです。
喫煙しない人でも、副流煙を吸い込み続けることで、歯茎が徐々に黒ずんでくるケースもあります。
家庭内で喫煙する人がいる場合、同居する小さな子どもが副流煙を吸い込み、それが長期化すると幼いうちでも歯茎が黒くなってしまうことがあるのです。また、次の章で述べている「タバコによる歯周病とむし歯のリスク」は、受動喫煙によっても高まると言われています。当然のことながら、歯茎の色素沈着だけでなく、受動喫煙がもたらす子どもの身体への健康被害は深刻ですから、お子さんや同居家族への配慮は不可欠と言えるでしょう。
タバコが直接むし歯や歯周病を発生させるわけではありませんが、間接的に影響をもたらしてしまうことがあるので、どんなトラブルにつながることがあるのか知っておくことで、早めに治療することができると良いですよね。
また、喫煙は歯茎の毛細血管の流れを悪くするため、歯茎へ十分な栄養が行き渡らず、炎症を起こすリスクが高まったり、すでに歯周病のある人は進行しやすくなることがあります。また、色素沈着していると、歯茎の炎症に気が付きにくくなり、歯や歯茎の問題を発見することが遅れてしまうかもしれません。歯周病は悪化すると、歯を失ってしまう可能性もあるため、早めの治療や普段の定期健診がとても大切ですね。