神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。
実は今、口腔機能が衰えてきた高齢者と同じように「うまく食べたり飲み込むことができない」、「発音がはっきりしない」といった口腔機能の発達がうまくできていない子どもが増えています。
病気ではないが、正常の発達の状態と比べて、お口の機能が十分に働いていないこと「口腔機能発達不全症」といい、近年とても問題視されるようになりました。
なので今回も引き続き、最近増えてきている「口腔機能発達不全症」についてお話しさせていただきたいと思います。
「口腔機能発達不全症」への対応例をご紹介したいと思います。
姿勢の改善
姿勢がよくないと、お口の成長にも悪影響を与えます。
猫背だと脊椎が曲がり、頭が前に出ることで下のあごも前に出たり、口呼吸になりやすくなります。
正しい立ち姿勢はどのようなものか、また座る時の正しい姿勢はどのようなものかを知っていただき、日頃から意識していただきます。
食事のアドバイス
まずは正しい姿勢で椅子に座れているかが大切です。
小さいお子さんの場合、机が高かったり、足が床についていない場合は、硬めのクッションや分厚い本を用いて、正しい姿勢で座れるようにします。
また食材も、その子の歯の本数や成長に合わせたものでなければいけません。
まだお口の発達もこれからという小さなお子さんなのに、食材が大きすぎたり硬すぎたりすると、思うように食事が進まなくなる原因になります。
反対に、ある程度歯が揃いお口も発達しているお子さんに、食材が小さかったり柔らかいものだと、あまり咀嚼をしなかったり、丸飲みしたりすることで、顎の骨へ刺激が伝わらず、顎の成長が十分に行われなくなる可能性があります。
顎が小さいままだと、歯が並ぶスペースが少なく、歯並びが悪くなる恐れがあります。
むし歯治療・むし歯予防
むし歯で痛みがある状態だと、食事をうまく行うことができず、十分な栄養を摂取することができません。
また、大きなむし歯を放置していることにより、歯の位置が変わり歯並びが悪くなったり、永久歯がまっすぐ生えてこずに、歯並びや噛み合わせが悪くなる原因になります。
そうなると、見た目だけではなく、体の成長にまで悪影響を与える恐れがあります。
小さい頃から、歯が生えてきた時からむし歯予防は行い、健全な口腔機能の発達を目指しましょう。
舌小帯付着異常への対応
舌の下にあるヒダを「舌小帯」と言いますが、舌小帯が短かったり、舌の先端付近まで付いている場合は、舌の動きが制限され、食事や会話がうまくできないことがあります。
これを「舌小帯短縮(強直)症」と言います。
舌の運動制限が見られ、ベーとした時には舌の先が引っ張られてハート型に見られることが特徴です。
舌を動かす訓練などで、徐々に改善される場合はありますが、改善が見られない場合は5歳くらいで外科手術が必要になります。
それまでにも、食事や会話が困難であったり、いじめなどの心理的な影響がある場合は、早い年齢でも手術が検討される場合があります。
口を閉じる練習
最近、お口が開いたままの子、ポカン口の子が増えています。
口呼吸だと歯並びや噛み合わせが悪くなる原因になります。
酸素の取り込み量が鼻呼吸と比べると少ないため、集中力が続かなかったり、代謝が悪くなる原因になります。
またウィルスや病原菌などが、直接に気管に入るため、風邪を引きやすかったり、インフルエンザなどの感染症にかかりやすくなったりします。
ポカン口は早期に治す必要があるため、お口を閉じるトレーニングを行い、経過を見ていきます。
口の悪い癖の改善
日常生活の中で、指しゃぶりや爪を噛む癖、頬杖などの歯並びや噛み合わせが悪くなる癖がある場合は、それらの改善を行う必要があります。
どのような癖があるかをまず確認し、それにあったトレーニングを行なっていきます。
いかがでしょうか?
お口の成長は、全身の成長にも大きく影響を与えます。
お口の機能がきちんと発達できていないと、体の成長の遅れにもつながるかもしれません。
お子さんのお口の中はきちんと成長しているか、小さい頃から確認・管理し、必要があれば日常生活における訓練やトレーニングを行い、健全な成長へと導くようにしましょう。何か気になることがあればロコクリまでお気軽にお問合せくださいね!