神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。
みなさん、「睡眠と歯科には深い関係がある」と言われてもなかなかピンとこないのではないでしょうか?
そこで今回も引き続き、睡眠と歯科とのかかわりについてお話をしたいと思います。
「睡眠時無呼吸症候群と歯科」の関係についてもお話ししましょう。
最近は「睡眠時無呼吸症候群」という名前を耳にすることも多くなってきたのではないでしょうか。
ではなぜ睡眠中に呼吸が止まってしまうのでしょうか。
それは、寝ているとき、肺への空気の通り道である気道に舌が落ち込んでしまったり、またそもそも首周りの脂肪がたくさんついてしまったり扁桃肥大を起こしたりしているために、気道のスペースが狭まったり塞がれてしまうことで起こるのです。これを閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)といいます。
日本人には顎の小さい人が多く、そのため骨格的にどうしても気道が塞がりやすいため、肥満の人に限らず痩せていてもOSAの人がいます。
まずは、睡眠時無呼吸症候群なのかどうか、しっかりと検査、診断をする必要があります。これは医科で行います。
OSAであるとの診断が確定したら、治療に移ります。代表的な方法としてはまず、鼻にマスクを装着し、狭くなっている気道を圧力によって押し広げる装置を使って、睡眠中の呼吸をサポートする治療があります。
そしてもうひとつが、マウスピースをつける治療です。マウスピースは、口腔内装置とも呼ばれます。この治療のときが、歯科医師の出番です。患者さんの口の中の検査を行い、マウスピースをつけるのに適した状態かどうかを確認します。そして患者さんに合った歯の印象とかみ合わせになるよう、熟知した歯科医師側が製作に取りかかります。そして調整を経て、口の中にマウスピースをつけて、口の中の気道をしっかり作ることで、OSAを治療していくことになります。
最近では子どもでも、大人と同じような睡眠時無呼吸症候群の症状を呈している子を見かけます。
子どもの症状としては、夜尿や起床時の不機嫌、長時間にわたる昼寝、発育の遅れもみられます。落ち着きがない、多動、人格の変化による攻撃的な行動を引き起こすこともあります。長時間のOSAが続くと胸郭の変形や、成長ホルモンの分泌が低くなってしまうために低身長になったりすることもあるそうです。
しかし、慢性的な口呼吸は、あごの成長に影響する可能性があるとも言われています。もしあごが小さいままだと、将来中高年になってからの睡眠時無呼吸症候群につながるかもしれません。
睡眠医療の現場では、そうしたリスクのある子どもについては、若いうちからあごがしっかり広がるような適切な発育のために手を施すことで、呼吸にまつわる問題点を先手で改善しておくことが重要、という考え方が主流となりつつあるそうです。
歯並びやかみ合わせ、あごの発育の矯正を行うときには、見た目の整いだけでなく、口の周りの筋肉の動きや、呼吸などもしっかり安定させるように進めることがとても大事です。
お口のことで何か気になることがあれば、ロコクリまでお気軽にお問合せくださいね!!