誤嚥性肺炎のお話②

神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。
今回も引き続き、誤嚥性肺炎についてお話していきたいと思います。
誤嚥性肺炎は確かに高齢者に多い病気ですが、だからと言って高齢者だけの病気ということではありません。
20代の若い方であっても誤嚥性肺炎を起こす可能性は充分にあり、事実、若年層の誤嚥性肺炎の発症率は年々高くなっているそうです。
またさらには、ストレスなどの心理的な要因が関連している可能性もありますので、若いから大丈夫!と油断せずに日々予防を心がけることが大切です。
誤嚥性肺炎を予防するにはどうすればいいのか、いくつかご紹介します。
・口やのど、食道などの疾患を取り除く
口やのど、食道などの疾患や障害が原因となっているケースの場合は、まずその原因となっている疾患を治すことが必要です。
歯科領域においては虫歯や歯周病のほか、口内炎もその原因となります。
口内炎は通常、1週間程度で自然治癒することがほとんどですが、2週間以上たってもよくならない場合や痛みがひどい場合、症状が繰り返して起こる場合は、口腔がんなどの他の病気の可能性も考えられます。
口の中に異常がある場合には、なるべく早めに歯科医院で診てもらうようにしましょう。
・お口周りの筋肉(特に飲み込む力)を鍛える
口腔機能が低下すると、食べ物や細菌などが誤って気管に入りやすくなり、その結果、誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。
そこで、お口の周りの筋肉と舌の筋肉を鍛えることで、誤嚥を防ぐことがポイントになります。
・あいうべ体操
あいうべ体操とは、福岡県のみらいクリニック院長の今井先生が考案されたお口のトレーニング方法です。
あいうべ体操は主に口呼吸の改善のためのトレーニングとして考案されたものですが、お口周りの筋肉が鍛えられますので誤嚥性肺炎の予防にも効果的です。
また、お口周りや舌の筋肉を動かすことによって唾液が出やすくなりますので、嚥下もしやすくなります。
あいうべ体操のやり方
あいうべ体操のやり方は、次の4つの動作を順にくり返します。声は出しても出さなくてもかまいません。
(1)「あー」と口を大きく開く
(2)「いー」と口を大きく横に広げる
(3)「うー」と口を強く前に突き出す
(4)「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
(1)~(4)を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けます

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