本当にちゃんと磨けている?! ②

神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。
みなさんは、毎日ちゃんと歯を磨いているのに、いざ歯医者さんに行くと「磨けていませんね」と言われたことはないでしょうか。
実は「磨いている」ことと「磨けている」ことは大違い。虫歯や歯周病にならないためには、もちろん「磨けている」ことが大事です。
ではいったいどうしたら、「磨いている」ではなく「磨けている」になるのでしょうか?今回も引き続き、歯磨きのポイントをお教えします。
●「磨けている」ための歯磨きのポイントとは?
ではどこを注意して歯を磨けばよいのでしょうか?どうすれば「磨けている」という磨き方になるのでしょうか?
まず、虫歯ができやすいところは、まず「歯と歯ぐきの境目(歯の生え際)」、次に「歯と歯が接しているところ(コンタクトポイントを含む隣接面)」、そして「歯の溝(特に奥歯の咬む面)」です。この3点をしっかり磨いていれば虫歯にはなりにくいのです。
では、歯の表面はどうでしょうか。歯の表面はもともと、歯ブラシを使ったときには一番磨きやすいところです。しかもそれだけでなく、ほっぺたやくちびる、舌が自動的に歯の表面を磨いてくれているのです。そのため歯の表面はまず虫歯にはなりません。
逆に言えば、ほっぺた、くちびる、舌が届かないところを歯ブラシでしっかり磨くことがとても重要なのです。多くの方が一生懸命磨いている歯の表面は、すでにほっぺた、くちびる、舌が勝手に磨いてくれているところで、そこをもう一度磨いているだけになっているのです。一方で、本当に磨かなくてはいけないところには歯ブラシが届いてない、というのが現状です。これが、「磨いているのに磨けていない」というからくりなのです。靴磨きの時に布を両手に持って一生懸命磨いても、コバの部分や凹んだところには布は届いていないので、そうしたところはさらにブラシを使って磨く必要がありますよね。それと同じです。そうです、歯磨きも靴磨きも同じなのです。自然に磨けないところを歯ブラシで磨いてあげなければ、本当の意味で「磨けた」とは言えないのです。
●こうすれば「磨けた」になる!!
まず「歯と歯ぐきの境目(歯の生え際)」のポイントです。
それぞれの歯が一番出っ張っているところよりも先端側は、ほっぺたやくちびるが常に磨いてくれているので、ほぼ虫歯にならないところになります。しっかり磨かなければならないのはもっとも出っ張っているところよりも根元側、歯の生え際と歯肉の頂上部分の間のところです。ここを丁寧に磨くことで歯と歯ぐきの境目の虫歯は防げます。また境目のところが炎症を起こして出来る溝・歯周ポケットを清掃し、さらには歯肉のマッサージにもなるので、歯周病の予防にもなります。
磨き方としては、毛先を歯ぐきの方向に45度傾けて、こするというより振動させます。こすると歯ブラシを動かす幅が大きくなりどうしても磨き残しが出やすくなります。ストロークを小さくし、振動させるように磨くことが重要です。
「歯と歯が接しているところ」については、歯ブラシだと毛先がどうしても入りにくいので、デンタルフロスを使って磨くようにしましょう。デンタルフロスの場合、CMで見かけるような、のこぎりを引くような動かし方では、食べかすは取り除けても隣接面についているプラークまでは除去できません。デンタルフロスを歯間部に挿し入れたら、歯に巻き付けるようにして上下させてみてください。そうすれば隣接面のプラークを除去できますし、歯周ポケット内部の汚れも除去することができます。
歯間ブラシもありますが、こちらは、歯肉が下がってきて歯と歯の間に隙間ができているようなところに使用すると効果的です。
「歯の溝(特に奥歯の咬む面)」については、溝の中の汚れを除去するイメージで丁寧に掻き出してあげれば大丈夫です。
この方法で歯磨きをすると、手持ちの歯ブラシでも5分くらいはかかります。基本的には1日3回、食後に行います。お昼はなかなかできないという方は、夜丁寧に1日の汚れをとるという意識で行えばよいかと思います。
毎日の歯ブラシはぜひしっかりやっていただきたいと思います。とはいえ、毎日歯磨きを一生懸命行っていても、どうしてもプラークの取り残しはあるものです。ですので、3か月に1度は必ず歯科医院を受診して、定期的なクリーニングをしてもらうようにしましょう。プロフェッショナルな目でお口の中を清掃してもらうことが、一番の虫歯予防となります。

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