神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。
みなさん定期に検診を受けて、歯石取りはしているでしょうか?
むし歯予防のために毎日歯磨きをしていると思いますが、奥の方で歯ブラシが届きにくかったり、歯と歯の間などにはどうしても細菌の塊であるプラーク(歯垢)が残りやすいです。
そのプラークが長い間残っていると、唾液の中のミネラル成分と合わさり、「歯石」という硬い石灰化物に変化していきます。
歯石は歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシでは取り除くことができず、表面もザラザラしているため、余計にプラークが付着しやすく、それに伴い歯石も大きくなっていきます。
そうなると、むし歯にもなりやすいですが、歯周病が進む大きな原因となってしまいます。
ですので、痛いなどの症状がなくても、歯周病予防あるいは歯周病治療のために歯石は取る必要があります。
今回は「歯石取り」について詳しくお話しさせていただきます。
実は歯石にも種類があり、大きく2種類に分類されます。
歯茎より上の歯につくものを「歯肉縁上歯石」、歯茎より下の歯(根っこの部分)につくものを「歯肉縁下歯石」といいます。
「歯肉縁上歯石」は、乳白色〜黄色い色をしており、歯茎より上にあるため、見て確認することができます。
表面はザラザラしているため、タバコやコーヒー、飲食物の色素が付き、褐色〜黒色に見えることがあります。
歯ブラシの時に血が出ることがありますが、強い症状が出ることは少ないです。
まだ硬さや歯とのくっつく強さも弱いため、専用の器具で簡単に取ることができます。
よく歯石がつく場所は下の前歯の裏側や上の奥歯のほっぺたあたりです。
この部分には舌や頬など、唾液がよく出る唾液腺があり、歯ブラシもやりにくく歯垢が残りやすいからです。
「歯肉縁下歯石」は、歯茎の溝から出る滲出液や血液も含むため、褐色〜黒色をしています。
歯茎の中にできるため、肉眼では確認することが難しくなります。
硬さも歯肉縁上歯石と比べると硬く、歯茎の中の歯(歯の根っこ)と強固にくっついているため、簡単には取ることができません。
歯茎の中の歯石を足場に歯周病菌が繁殖し、炎症が強く出ることで、歯茎が腫れたり膿が出たりすることがあります。
炎症が進行していくと、歯を支える顎の骨がどんどん溶けていくため、歯がグラグラしてきたり、噛むと痛いといった症状が出ることもあり、抜歯となる場合もあります。
このようにして歯周病が進んでいきます。
歯肉縁下歯石は、磨けていない部分でしたら、どこにでもできる可能性がありますが、ご自身では確認できないため、歯科医院で見てもらう必要があります。