初期虫歯のお話

学園都市駅から直結、学園都市ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。

待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。子供の頃、「C1」とか「C2」 とチェックされませんでしたか?これは虫歯の進行を表す用語で、C は虫歯を 意味する「カリエス(Caries)」のことです。虫歯の進行段階は CO から C4 ま での 5 段階あります。
では、初期虫歯とはなんでしょうか? 学校の歯科検診では、「CO(シーオー)」と診断されることが多いのが初期虫歯です。O は数字のゼロではなく、英語の「オブザベーション (Observation 観察)」のオー。「要観察歯」のことで、初期虫歯・虫歯になりそうな歯・穴があく一歩手前の歯などとも言われます。
これはどんな状態でしょうか? 痛み等の自覚症状がなく、見た目も健康な歯とほとんど変わらないため、 見逃しやすいのが特徴です。よく見るとエナメル質が白濁していたり、歯の断面を X 線写真で見ると、表面は健康な部分と同じように白く写るのに、 歯の内部はミネラルが溶け出していて密度が低く、暗く写ります。
治療はどんなことをするのでしょうか? 「要観察歯」というだけに、歯科ではすぐに治療せずに様子を見ますが、 この早い段階でのケアがとても重要です。穴があいてしまうと元に戻ることがないので歯科での治療が必要ですが、初期虫歯の段階ならば、毎日のセルフケアで歯を修復し、健康な状態に戻せる可能性があります。
初期虫歯を修復するには、虫歯菌の作る酸で溶けた歯の表面に、唾液中の カルシウムが付着して修復する「再石灰化」が重要です。再石灰化促進のためにはフッ素が有効です。フッ素は再石灰化を促進させる作用の他にも、 虫歯菌が出す酵素の働きを邪魔して酸を作りにくくさせたり、酸に強い丈夫な歯にしたりする効果があります。お子様の初期虫歯の修復や虫歯予防のためには、歯科で定期的に高濃度の フッ素を塗布したり、歯にシーラントをしてもらうことが有効です。自分で歯磨きができる年齢になれば、フッ素入り歯磨きを毎日のケアに取り入れます。「低濃度を・毎日・家庭で」がポイントです。歯磨きも歯ブラシも たくさん種類がありますので、歯科医院で適したものを相談してください。 フッ素を歯に効率良く取り込ませるには、 ①歯ブラシに半分以上(1g 以上)歯磨き粉をつけ ②初期虫歯の部分や虫歯になりやすい部分から(磨き始めは濃度が高い) ③歯の溝や歯と歯のすき間などにも毛先が入るように ④2分間ブラッシング ⑤すすぎ回数は少なめに(すすぎすぎると溶け出してしまいます。) ⑥外出先や、学校・職場の昼休みにも、ささっと磨けば効果があります。
みなさんもできることから取り組んでみてくださいね!

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