お子さんのお口の発育は大丈夫??1

神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。
近年、平均寿命が延びてきており、ますます高齢化が進んでおります。
平均寿命が延びてきているが、健康寿命(日常生活を制限されることなく、健康的に送ることのできる期間)とはまだまだ開きがあり、最後の約10年は何かしらの介助が必要な方が多いのが現状です。
年齢と共に、お口の中の機能が衰える「口腔機能低下症」が歯科分野でも問題になっており、お口の機能が低下することで、飲食物をうまく食べることができなかったり、そのことで認知症になるリスクも上がると言われています。
また、うまく飲み込めなくなるため、食べたり飲んだものが食道に入らず、気管に入ることで「誤嚥性肺炎」のリスクも問題となっています。
高齢化が進んでいるため、どうしても高齢者の身体や医療に注目されることが多いですが、実は今、口腔機能が衰えてきた高齢者と同じように「うまく食べたり飲み込むことができない」、「発音がはっきりしない」といった口腔機能の発達がうまくできていない子どもが増えています。
病気ではないが、正常の発達の状態と比べて、お口の機能が十分に働いていないこと「口腔機能発達不全症」といい、近年とても問題視されるようになりました。
なので今回は、最近増えてきている「口腔機能発達不全症」についてお話しさせていただきたいと思います。
まず、「口腔機能発達不全症」とはどういう状態かというと、
• 「食べる機能」「話す機能」「その他の機能(呼吸を含む)」が十分に発達していないか、正常に機能獲得ができていない。
• 明らかな食べる機能の障害の原因となる病気がない。
• 口の機能の正常な発育において個人的な、あるいは環境的な要因があり、専門的な関与が必要である
とされています。
すなわち、「口腔機能発達不全症」とは、生まれつき骨格や筋肉の発達に影響を与える病気(小顎症、ダウン症、巨舌症など)がなく、食べたり話したりがうまくできてはいないが、日常生活の癖や習慣を変えたり、トレーニングをすることで改善が見込める状態、ということです。
ただでさえ、高齢になるとお口の機能は低下していきますが、子どもの頃からすでにお口の機能の発達が不十分だと、より若い年齢でお口の機能が衰える可能性があります。
また、お口の機能が十分でないままだと、食事がうまくできないことで栄養がきちんと取れなかったりし、体の成長にまで影響を与える恐れがあります。
より健全に成長し、そして健康で長生きするためにも、赤ちゃんや子どもの頃のお口の成長はとても大事です。
つまり、「口腔機能発達不全症」がある場合は、早期に改善する必要があります。

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