歯科治療を中断するリスク①

神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。
今、新型コロナウィルスの感染リスクが心配で歯科医院への通院を躊躇されたり、ご自身の判断で治療を中断してしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかしながら、虫歯治療や歯周病治療などほとんどの治療は、不適切なタイミングで中断してしまうと、よけいに歯を悪くしてしまったり、最悪の場合抜歯をしなくてはいけない状況になってしまうこともあります。
今回は、歯科治療を進めていくうえでの中断しがちなタイミングと、コロナ禍での口腔ケアの重要性についてお話したいと思います。
●中断しがちなタイミング
・根管治療中の中断
根管治療は歯科治療の中でも特に根気のいる治療のため、治療期間もどうしても長くかかってしまいます。
特に歯の神経を取った後は痛みを感じなくなるため、そのまま治療を中断してしまう方も多い傾向にあります。
しかしながら、痛みがなくなった後でも根の中には細菌や感染物質が残っています。
一般的に根管内の消毒に使用される薬の抗菌効果は約4週間が限度、また根管治療中に仮の蓋として使われる材料の耐久限度が約2週間とされていますので、それ以上に間隔をあけてしまうと歯の中で菌が侵入・繁殖してしまい、虫歯が急速に進行したり、根っこの先に膿が溜まりやすくなります。
さらに神経を取った歯は痛みを感じませんので、気付かないうちに虫歯が進行していて、治療再開時にやむなく抜歯という事も少なくありません。
・被せ物などの型を取ったまま放置・中断
被せ物の型を取った後でも、歯はお口の中で移動したり摩耗などで形が変わったりしていきます。
そのため、より精度の高い治療を行うには、型を取った後になるべく時間を開けずに被せ物を取り付ける必要があります。
型どり後に治療を中断してしまうと、せっかく作った被せ物がずれて適合しなくなり、調整に余分に時間がかかったり、作り直しをしなければいけなくなったりします。
そうすると通院回数も増えてしまいますし、費用も追加で発生してしまいます。
・仮歯のまま放置・中断
仮歯・仮詰めが入ると、見た目も機能も回復したように感じるため、そのまま治療を中断してしまう方もいらっしゃいます。
しかし、仮歯・仮詰めはあくまでも一時的な使用が目的で、そのまま長期的に使い続けられるほどの耐久性はありません。また、次回の治療がしやすいよう外しやすく施術されているので、歯との隙間が大きく、だ液や細菌が侵入しやすい状態にあります。
さらに、プラスチック製の仮歯は摩耗しやすいため、長期間使用するとそのすり減った部分を補正するように隣の歯や咬み合う歯が移動してしまいます。そうなると、治療再開時には隣の歯や咬み合う歯が移動した量だけ追加で歯を削る必要があり、特に歯の神経をギリギリで保存した場合などは神経を残せなくなってしまうこともあります。

おすすめ記事

  1. 歯並びって遺伝するの?
  2. マスク生活とお口の環境
  3. マウスガードってどんなもの?
  4. 歯周病にかかりやすい人、かかりにくい人の違いって??②
  5. 前歯も保険でメタルフリーに!!!
  6. 舌がヒリヒリするのは病気かも?! 2
  7. その口臭、古い修復物が原因かもしれません
  8. 歯医者さんっていつからいるの??

関連記事

  1. 歯ブラシのお話
  2. 歯ブラシと電動歯ブラシ、どっちがいいの?
  3. 歯ブラシの重要性!
  4. 子どもの歯並びのためにガム!?
  5. 産前産後の歯の治療??
  6. うがい薬の使い方??
  7. 虫歯の進行のお話
  8. カンジダ性口内炎ができてしまう原因
医療法人社団 咲生会
学園都市歯科ロコクリニック


〒651-2103
兵庫県神戸市西区学園西町1丁目13
学園都市駅前ビル303号
 
TEL:078-792-6400
> 個人情報保護方針
 

最近の記事

PAGE TOP