神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。
「子供が夜、すごい音を立てて歯ぎしりをしているんですけど、歯が割れたりしないでしょうか?」と、お母さん方からご質問を受けることがあります。
実は、子供の歯ぎしりは珍しいことではなく、10歳以下の子供の3人に1人は歯ぎしりをしているというデータもあります。
ほとんどのケースでは、お子さんの成長過程による正常な行為であることが多いですが、中には何かしらの対応をした方が良いケースもあります。
今回は、お子さんの歯ぎしりの原因と、対応が必要な場合の治療についてご紹介させていただきます。
●歯ぎしりの原因
歯の生え始め~3歳ごろまでの歯ぎしり
赤ちゃんの歯ぎしりは、乳歯が生え始める生後6カ月〜9カ月ごろから始まります。
歯が生える時期になると、歯茎がむずがゆく感じられるようになるため、それを解消するために歯ぎしりをすると考えられています。
また、お子さんによっては新しく生えてきた歯を確認しようとしたり、歯を当てて遊んだりすることがありますが、これらの歯ぎしりは、歯がきちんと生え揃えば自然となくなることがほとんどです。
4歳~12歳ぐらいまでの歯ぎしり
この時期は、ちょうど乳歯から永久歯への生え代わりが始まる時期です。
歯の生え変わりの時期には口の中の違和感がどうしても気になってしまい、歯ぎしりも起こりやすくなります。
歯ぎしりをすることで永久歯が生えるスペースを確保したり、噛み合わせの調整していると考えられており、このころの歯ぎしりは基本的に心配ないと考えられています。
ただし、中には歯並びに問題があることで歯ぎしりを発生させているケースもあります。 特に、交叉咬合(上下の歯の咬み合せが前後あるいは左右逆になっている)の場合には早期治療をした方が良いこともありますので、早めにご相談されるのがいいかと思います。
12歳以降の歯ぎしり
永久歯が生え揃ったのにかかわらず歯ぎしりが続く場合、原因としては、ストレスや噛み合わせの異常などが考えられます。
ちょうど思春期にもあたるこの時期は、身体の変化も大きく心も不安定になりがちです。また、受験や進路などといった不安や悩みも増え、何かとストレスがかかりやすい環境にあると言っていいでしょう。このようなストレスによって、歯ぎしりや食いしばりが現れることがあります。
歯ぎしりや食いしばりのクセが習慣化してしまうと、歯を支える骨や筋肉の発育に影響が生じて噛み合わせのバランスが悪くなってしまうほか、歯がすり減ってしまったり、欠けたり割れたりする、顎関節症になるなどといったリスクも出てきますので、早めに対策することをおススメします。