神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。
今回は『 歯ごたえ 』についてのお話をしたいと思います。
歯ごたえ とはなんでしょうか?
テレビの食レポでもよく耳にするこの言葉。お蕎麦やうどんの”コシ”、レンコンのシャキっとした歯切れの良さ、エビのプリッとした食感、これらは一体どこで、どうやって感じているのか、みなさんは考えたことはありますか?
実は、歯の表面に感覚はないのです!
「歯ごたえ・歯切れ・歯ざわり」など、食感を表現する言葉には、「歯」という言葉がよく使用されます。
これらの食感は歯で感じているのでしょうか?
いいえ! 歯の表面には感覚が無いので、歯そのもので食感を感じることはありません。
では、歯の中を通る神経を通じて感じているのでしょうか?
いいえ! 神経は硬い歯の中に入っているため、噛んだ時の感覚はほとんど伝わりません。
もしかして、顎の骨で…?と思われた方もいらっしゃいますか?
惜しいですがこれも間違いなんです!確かに歯の根は”歯槽骨”と呼ばれる顎の骨に埋まっていますが、骨が食感を感じることはありません。
食感を感じているもの…その正体は『 歯根膜 』なんです!
歯根膜は、歯の根っことそれを支えている歯槽骨の間にあります。その厚さ、わずか0.5㎜以下です。
私たちは極めて薄い膜に加わった圧力を感じて、食感を楽しんだり、食べ物を噛む力を調整したりしています。
また間違えてガリっと硬いものを噛んでしまったときなどには、歯や周りの骨を守るクッションの役割もしています。
では、この歯根膜はなくなるものなのでしょうか?
歯ぎしり・食いしばりをしてしまったり、歯周病になったりすると、歯根膜が正常に働かなくなり、上手く噛めなくなります。さらに歯を失ってしまうと、歯根膜は一緒に無くなってしまいます。たとえ入れ歯やインプラントで歯を補ったとしても、100%の食感を取り戻すことは難しくなるのです。いつまでも楽しい食生活を送る為にも、自分の歯を失わないように日頃からしっかりケアをしておきましょう。
そして、本当に正しい歯磨きを実践し、食感を楽しめるお口元を維持していきましょう!
何かお口のことで気になることがあれば、みなさんロコクリにお気軽にご相談くださいね!