学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。
待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。
実は、雨と歯の痛みには関係があるのをご存じでしょうか。引き続き、雨の時期や気圧の変化が及ぼすお口の中への影響を考えてみたいと思います。
②体力・免疫力の低下による歯周病などの悪化
体力が落ちていたり疲れがたまっていると病気になりやすい、というのは皆さまもご存じだと思います。外からやってくる悪い細菌やウイルスと日々戦ってくれている免疫細胞は、体の調子と比例して活発に活動します。そのため、体の疲れがたまると、免疫細胞が悪者と戦う力も弱くなってしまうのです。
歯周病菌に焦点を当て考えてみます。元気な時は、お口の中も免疫力・抵抗力は高いのですが、体が疲れていると抵抗する力も弱まります。いつもは元気な免疫細胞のおかげで静かに黙っている歯周病菌も、体力が低下しているときに、ここぞとばかりに力を発揮し、暴れてしまうのです。気温や気圧の変化が重なり、体が体内環境の調節に励むようになると、それだけで体力は消耗してしまいます。体力とともに免疫力・抵抗力も落ちてしまうので、歯周病菌が活発に活動できるようになり、落ち着いていた症状が急に悪化するということが起きます。
気温・気圧の急激な変化が起こってから、1~3日以内に急に歯周病が悪化する傾向があると研究結果でわかったそうです。気になる方は、天気予報に合わせて歯医者さんの予約を入れると効果的に歯周病の予防ができるかもしれませんね。
③交感神経の働き過ぎによる過敏になる慢性痛
暑いときの発汗作用、寒いときに体の中心に熱を集め手足が冷たくなるなど、必要な体温調節をするのは、交感神経の働きによるものです。体に負担がないように体温や水分を調節する機能が活発になると、交感神経が緊張・興奮し、血圧の上昇、心拍数や呼吸数の増加につながります。
交感神経が活発に動くということは、体や脳が運動状態にあることを意味します。そうして、急に血圧が高くなることで、血の流れが悪くなり、体が危険を察知して痛みを感じる機能が敏感になるそうです。そのため血圧が上昇することで、体の慢性痛が悪化したり、昔の傷が痛んだりするのです。
要するに、気温や気圧の変化に適応しようと自然と働いてくれる交感神経によって、体の痛みが感じやすい状態になります。お口の中では、虫歯の治療後や傷などがそうした痛みを感じさせることがあるようです。普段は痛くなかったのに、突然治療したはずの虫歯が痛むというのは、気温や気圧の急激な変化によって、体温調節を頑張った結果なのものかもしれません。 スポーツする前の準備運動もけがをしないために大切ですが、急激な温度や湿度、気圧の変化に対応できるように、体も徐々に暑さや湿度に慣れるようにしていけたらよいですね。
天候の変化が原因で、歯が痛くなってしまう箇所は、虫歯があったり、歯周病が悪化したりした箇所です。治療が必要のない健康な歯が、気温や気圧の急激な変化によって痛みを引き起こすことは、ほとんどありません。逆の視点で考えると、痛みを感じるということは、体が「直したほうが良い箇所があるよ」と危険信号を送っている証拠。天候が安定して、痛みも治まったと言って、そのまま放置せずに、ぜひお近くの歯科医院へご相談ください。
低気圧の日が続くと、歯や他の慢性痛が悪化することもあるかもしれません。天候の変化は、受け入れるしかないですが、普段から規則的な食生活や適度な運動を心掛け、急激な外の環境の変化に対応できる免疫力を作るのが一番の予防法です。体もお口も日々のメンテナンスが一番大事。雨の時期でもいつでも笑顔が輝いていられるように、お口の健康も大切にしてくださいね。
そして、痛みがあるときは我慢せず、お近くの歯科医院へご相談ください。気になったときは、ロコクリにいつでも相談くださいね。お待ちしております。