神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明などに取り組んでいます。
今回は『抜歯後のうがい』についてお話してみようかと思います。
抜歯…もちろん誰もが避けたい処置だと思いますが、残念ながら避けられない場合もありますよね。
今回は抜歯についてではなく、抜歯の後のうがいについてのお話です。
抜歯後はそこに傷ができますし、穴もぽっかり開いてしまいます。
食べかすも入りやすかったり、ばい菌が入りやすかったりといろいろと心配なことって多いですよね。
ほとんどの方は食べかすが入ってばい菌に感染してしまうことを心配してたくさんうがいをしてしまうようですね。
その気持ち、私もとってもよく分かります。。。
でも歯医者さんの気持ちとしてはあまりうがいをしてほしくないんです!
ばい菌入っちゃうんじゃないの!と思った方も多いと思いますが、うがいを頻繁にすると傷の治りが遅くなってしまう可能性があるんです。
どういうことでしょうか?
抜歯をすると出血しますよね。歯科医院ではほとんどの場合、抜歯した後ガーゼを噛んでいただき、止血したのを確認してからお帰りいただいているかと思います。
抜歯した後の穴には血の塊(血餅=いわゆるかさぶた)ができます。
血の塊はしっかり丈夫になるまでにだいたい24時間ぐらいかかります。
その間食べかすが入らないように強くうがいをしてしまうとせっかくできていた血の塊が取れてしまいます。
そうするとまた穴が空いてしまいますよね。
歯を抜いたときは出血しますが、血の塊が取れた後はあまり出血しません。
そうなると歯を抜いた後の穴は顎の骨がむき出しになってしまうんです。
考えただけでも痛そうですよね。
骨がむき出しになってしまっている状態を「ドライソケット」といいますが、こうなってしまうと痛み止めを飲んでも効きが悪く、治りが非常に遅れます。
ということで、抜歯後24時間ぐらいはあまり積極的にうがいをしないほうがいいんです。
逆に、血の塊が丈夫になった後は今度はしっかりうがいをしていただいたほうがいいんですよね。
血の塊が取れない程度に丈夫になれば、今度はそこにばい菌がつかないようにしていただきたいからです。
まとめるとこういうことです。
・抜歯後24時間ぐらいは積極的にうがいをしない
・抜歯後24時間経過すればある程度しっかりうがいをしてよい
ロコクリでは、抜歯後の注意事項をしっかりと説明していますが、(用紙もお渡ししています)抜歯後の注意事項をしっかり聞いて理解していただき、しっかり守ってくださいね!!