食事と噛み合わせのお話

神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明などに取り組んでいます。
みなさん、「口育」ってしていますか???
口育は、人生の「始まり」から「終わり」まで、 人間らしい生活を生涯にわたって営む為の機能予防管理術です。
人は舌を中心としたお口の筋肉が不十分だと、顎が小さくなり、それに伴って気道が狭くなり、歯並びや呼吸に影響がでてきてしまいます。そして早くにお口の機能が低下し、摂食嚥下障害が起きてくるのです。
それを防ぐために、子どもの頃からの口腔機能の成長・発達を目指す必要があります。
そこで重要なのが「食事」です!特に産まれてから離乳食完了するまでが大事だと思っています!
嚥下(飲み込むこと)は、食べ物を食べて栄養を取るだけでなく、嚥下時の口の動かし方による歯並びへの影響や呼吸、睡眠へも影響を与えていると考えられています。そのため、嚥下の発達を促していくことが重要になってきます。
赤ちゃんと大人だと、のど元の構造や舌の動かし方が違います。それぞれ「乳児嚥下」「成人嚥下」と呼びます。
《乳児嚥下(哺乳時)の特徴》
・舌を前につき出すように前後に動かす。
・上唇と下唇がくっついていない(口が開いている)。
・おっぱいをくわえているため、口まわりの筋肉が強く収縮している。
・無意識に反射的に行われている。
《成人嚥下の特徴》
・舌は上顎に押し付けられていて、舌の先の位置が上の歯の付け根の歯茎にある。
・口唇は閉じている。歯も上下が噛み合っている状態である。
・口まわりの筋肉は強く収縮しない。
・意識的に行っている。
この2つの嚥下を比べると、舌の動かし方や口まわりの筋肉など口の使い方が違います。もし、乳児嚥下が残ったままだと、毎日行う嚥下時の口の力(機能)によって歯並び(形態)に影響がでて、その歯並びに合わせてまた口の動かし方(機能)が変化していきます。口呼吸になったり、睡眠障害になったりと全身への影響もでてきます。お口の機能面と形態面はお互いに影響し合ってい、口にとどまらず全身の発達にも関わってくるのです。
乳児嚥下から成人嚥下へは離乳食で変化します。離乳食を始めたらすぐに成人嚥下になる訳ではなく、離乳食が成人嚥下を身につけるトレーニングです。
「嚥下」は生涯健康な生活を送るうえでとても重要です。その機能を獲得する時期にいかに発達を促せるかが大切になってきます。
いかがだったでしょうか?何か気になることがあれば、ロコクリまでお気軽にお問合せくださいね。

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