神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。
さて、本日のブログでは『お口の癖”口腔習癖”』について お話していきたいと思います。
皆さんは、「ついついやってしまう癖」ってありますか?恐らくその癖は、自分では当たり前のようにやっていて、人から指摘されて初めて気付く、なんてこともあったのではないかと思います。
実は、お口の機能にも癖があるのです。
喉の部分からお口にかけて無意識的に繰り返しておこなう癖のことを【口腔習癖(こうくうしゅうへき)】といいます。
口腔習癖には以下の種類があります。
●咬唇癖、吸唇癖… 唇を噛む、唇を吸う、爪や皮膚を噛んでしまう行為のことを言います。
一つのことに集中している時や、考え事をしていて無意識に噛んでしまうということが多いようです。
下の唇を咬んだり吸ったりすると上顎前突に、上の唇を咬んだり吸ったりすると下顎前突になる場合があります。
● 吸指癖(きゅうしへき)…指しゃぶりのことです。親指を上に向けて上顎に押し当てるような指しゃぶりを拇指吸引癖(ぼしきゅういんへき)といいます。指しゃぶりをすることで、出っ歯や開咬(歯がかみ合わず開いている状態)などの不正咬合につながります。
また、指以外にもタオルや毛布などを噛む癖も歯並びに影響を与えます。
● 弄舌癖(ろうぜつへき)… 舌の突出や異常嚥下癖、咬舌癖などがあります。このような舌の癖による過剰な舌圧が続くと、開咬を引き起こしたり空隙歯列弓(すきっ歯)になる場合があります。
●口呼吸… 口呼吸をしている人は、長時間お口が開いたままになっています。そのため、常に下顎と舌の位置が下に下がっている状態になっているので口腔周囲筋や顎の成長・発育に悪影響を与えます。顎の幅が狭くなったり、上顎前突になる場合があります。
また、口呼吸は口腔内が乾燥して細菌が繁殖しやすくなり、むし歯などのトラブルを引き起こしやすくなります。
●態癖… 態癖とは、無意識に行う癖のことです。
例えば、頬杖をつく、寝るときに左右どちらかに寝る方向が偏る、食事中にどちらかの歯で噛んでしまう、姿勢が悪いなどがあります。
これらの癖は、赤ちゃんから成長してくる段階で『習得することが望ましい機能』を得られなかった際に、機能を発達させる為の筋肉や骨の成長が十分でない場合があり、”習癖”として残ってしまうことがあります。
なので大人になっても見られることも珍しくありません。
健康な身体を維持するために、機能を正しく使うための環境を整え、形態を正しくしておく必要があります。
なので
①ご自身のお口の癖に気付くこと。
②専門家の診断を受け、ご自身のお口の癖が現在どのように影響しているのかを知ること。(将来どのような影響があるのかを知ること。)
③正しい機能を習得(回復)していけるように、継続してトレーニングをしていくこと。
これらが大切になります。
もしご自身や大切なご家族、ご友人などで「そういえばこういう癖があったかも」とお気付きの点があれば、一度 歯科医院でご相談下さいね!