神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。
今回は歯並びが乱れる原因として最近報告されているものについてご説明させていただきます。
歯並びが乱れる原因として挙げられものとして遺伝、生活環境、筋肉の使い方、体癖などがあります。
以前は遺伝的要因が圧倒的に強いと考えられ、歯並びが乱れている場合は原因を特に深く追求せずに矯正治療を始めることが多かったです。
しかし、近年は歯並びの乱れの原因が生活環境、筋肉の使い方、体癖といった遺伝的要因以外の問題がしめる割合が多いことが報告され、それに伴って矯正治療の方法も変化してきています。
ところで、歯の位置を決める要因とはなんでしょうか?
それは歯に加わる筋肉のバランスです。
歯の周りには筋肉がたくさんありますが、簡潔に言うと舌と頬、唇の筋肉が押し合いをした平衡地点で歯の位置が決まります。
舌は一般的に500グラムの力を出すことができると言われています。
また唇は100から300グラムの力をかけることができます。
その一方で歯を動かすのに必要な力は1.7グラムです。
桁違いですね!!
筋肉のバランスが崩れると歯は簡単に動きます。その結果歯並びが乱れるという現象が起こります。
筋肉のバランスが崩れる原因として報告のあるものは主に4つ挙げられます。
①口呼吸になっている
最近は度々取り上げられているのでご存知かもしれませんが、口呼吸は歯並びが乱れる原因の一つです。
また、常に口呼吸をすることで体内に酸素が過剰に入り二酸化炭素濃度が通常より低くなり、過呼吸状態に陥りやすくなります。
他のデメリットとしては常に外気がフィルターを通さず喉に当たるため風邪を引きやすくなります(鼻呼吸の場合は鼻腔のフィルターを通して空気が入るのでアレルギー物質や有害物質をある程度取り除いてくれます)。
②舌の位置が正しくない
リラックスしている時に舌はどこにあるか意識したことはありますか?舌には正しい位置というものが存在します。
ベロの先を上顎の前歯の少し上のあたり(スポットと呼びます)につけて舌を上顎に全面を押し付けた状態が正しい位置です。
舌がその位置にない場合、上顎の歯にかかる力(唇と舌と頬の筋肉でバランスを取っています)のバランスが崩れ、歯並びが内側に寄ってきます。
③飲み込み方が正しくない
飲み込み方にも正しい飲み込み方があります。正しい飲み込み方とは先ほどの舌の位置と大きく関係がありますが、ベロを上顎に押し付けながら後ろに回転させるように流し込む方法が正しい飲み込み方です。
正しい飲み込み方ができている場合はお口の周りの筋肉は使わないため、飲み込むときに口の周りの筋肉に力が入ったり、肩が上がったりすることはありません。
飲み込む時に力が入っている場合は正しい飲み込み方ができていない場合が多いです。
④唇を閉じていない
唇の筋肉が発達していないと唇を閉じることができない、または唇を閉じるとすごく力が入っている場合があります。
唇が閉じていないと歯に加わる力のバランスが崩れ、でっ歯(上顎前突)になります。
以上の原因が最近報告されているものです。
歯科医院にはお子様が多くいらっしゃいますが、最近は歯並びの乱れのある子の方が多いと感じます。
口呼吸が気になる方や歯並びが気になる方は一度ご相談くださいね。