神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明などに取り組んでいます。
さて、本日は『歯科医院でのレントゲン撮影』について、
①歯科治療にレントゲンが必要な理由
②レントゲンでわかること
③歯科レントゲンの被曝量
以上の3点でお話していこうと思います。
●歯科治療にレントゲンが必要な理由
目で見ただけではわからない、歯の内部でおこっていることや、歯肉に覆われた部分、歯を支えている骨の状態をレントゲンでは確認できます。
歯科治療では、見えていない部分で何が起きているのかを確認・診断をしていく必要があるため、レントゲン撮影は重要な役割を持ちます。
●レントゲンでわかること
レントゲンを撮影することによって確認できることとして、主に以下のようなものが例として挙げられます。
・これまでにどのような歯科治療を受けているかを確認できる。
・むし歯や歯周病がどれくらい進行しているかを確認できる。
・詰めものや被せものの下が再度むし歯になっていないか、不適合になっていないか確認できる。
・歯の根の先端に病巣が出来ていないか、炎症が起きていないか確認できる。
・親知らずの有無や、どのような向きで生えているか、他の歯に影響は無いか確認できる。
・歯肉で隠れている歯石の存在や、歯を支えている骨がどのくらいあるのか確認できる。
・お子さまの場合、顎の成長や乳歯の下の永久歯の存在を確認できる。
レントゲン写真1枚から読み取ることのできる情報が沢山あります。
これだけの情報を得て、適切で安心な歯科治療を診断・提供していくことができるのです。
●歯科レントゲンの被曝量
私たちが普段の生活をしていて、1年間に浴びている放射線の量は、約2.40ミリ・シーベルトといわれています。
一方、歯科治療で使用するレントゲン撮影における放射線量は、
*部分的に撮る小さなレントゲン写真
→約0.02~0.04ミリ・シーベルト
*お口全体を撮る大きなレントゲン写真
→約0.04ミリ・シーベルト
といわれています。
歯科レントゲン写真なら何十枚以上撮影をしても、1年間に自然に受ける放射線量に達しない計算になります。
また、健康に明らかな影響が出る恐れがある放射線量の目安は100ミリ・シーベルトといわれています。
更に撮影するのはお口の周りのみですし、身体は防護服を着用いただきますので、歯科治療におけるレントゲン撮影のリスクがどれだか低いのかがお分かりいただけるかと思います。
"レントゲン"と聞くと、身体への影響を心配したり、撮影の必要性を感じなかったりしたことがある方も少なくないと思います。
しかし目で見えない部分の情報を得るために、レントゲン撮影は効果的ですし、安全性も高いです。(かといって、無闇に撮影して良いものではありません。必要に応じて撮影させていただきます。)
これまで歯科医院でレントゲンを撮ることに疑問を抱いていたり、何のために撮影しているのかわからなかった方に、知っていただく機会になりましたら幸いです。