神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛（痛くない）虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。
みなさんは、噛んだ時に歯が痛いと感じた経験はありませんか？
多くの方が、『噛んだ時に痛い』と感じる経験をしたことがあるかと思います。
歯が痛いと感じた時に虫歯かな？と考えられる方は多いと思いますが、歯科医師としての経験からお答えさせて頂くと、噛んだ時に痛いと考えられる原因の多くは虫歯だけではありません。

では、歯が痛いと感じた時に考えられる原因はなんでしょうか？
今回は噛んだ時に歯が痛む症状に関して考えられる原因についてお話していきます。

●虫歯
虫歯の穴に食べ物などが入ってしまうと、噛んだときに痛みを感じます。
歯の神経を刺激するからです。
虫歯の自覚症状が出るのは「C2」と呼ばれる状態で、虫歯の進行が中等度まで進行しており、冷たいものがしみたり、食べ物を食べる際に歯に痛みを感じます。
中等度以上に進行した虫歯の場合、歯医者での治療が必要です。
虫歯の場合、自然治癒することはありません。
虫歯は放置すると症状は悪化します。
歯を削った時の治療法も、詰め物（インレー）で済まずに被せ物（クラウン）での治療になってしまったり、最悪の場合は抜歯する必要が出てくるケースもあります。
そうなってくると、治療費用や治療期間の負担が大きくなってしまいます。
虫歯治療は患者様のご負担が軽いうちに治療を始める事を強く推奨します。
虫歯を進行させないためにも、歯医者への受診をお勧めします。

●歯周病
虫歯と同じくらいお悩みの方も多い歯周病。
歯周病の症状でも、歯に痛みを感じる場合があります。
歯周病の場合、歯ぐきに炎症が起きます。
炎症なので、食べ物を噛んだり舌で触ると痛みを感じます。
歯周病菌によって、歯ぐきや歯を支えている周りの組織に炎症が及ぶと膿が出たり、歯を支えている顎の骨や歯ぐきが衰退し歯がグラグラしてきます。
歯周病の場合、炎症などの症状が継続的に続くのではなく、炎症による痛みや出血が出たり治ったりを繰り返します。
そのため、完治したと思い治療をせずに放置すると歯周病の症状が進行してしまうケースが多く見受けられます。
歯周病は日本人が歯を失う原因で一番多いお口のトラブルです。
歯周病は早期発見・早期治療が大切です。
歯ぐきの腫れによる痛み、出血がある場合は早めに歯医者に相談しましょう。

●歯の破折（はせつ）
歯が折れる、欠ける、ヒビが入るなどの症状があると噛むと歯に痛みを感じます。
歯の根元の方までヒビが入っている場合は抜歯する必要があります。
破折箇所の状態にもよりますが、歯の神経が目視できる状態の場合、歯の痛みは継続的に続きます。
痛みを改善するには、被せ物や詰め物での修復、神経の状態によっては抜歯となります。
●根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)
根尖性歯周炎とは、歯根の周囲の組織(根尖歯周組織)に細菌の感染が広がり、その結果、歯根の尖端に炎症が起きて膿がたまった状態のことをいいます。
歯の根の先に病巣があると、噛むと違和感や痛みを感じます。
根尖性歯周炎は、神経まで達した虫歯を放置することによって、根の先に炎症が起きます。
疲れたときに歯ぐきが腫れる、歯ぐきからうみが出る、噛むと違和感・痛みが出るなどの症状は根尖性歯周炎を疑うケースがあります。
根尖性歯周炎は、歯周病ととても似ている病気です。根尖性歯周炎は、細菌の感染経路が歯の根からで、歯周病は、歯と歯ぐきの境目からという違いです。炎症を起こす細菌の種類も似ています。