妊娠性歯肉炎とは?

神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明などに取り組んでいます。
妊婦の方は妊娠性歯肉炎という言葉を聞いた事があるかと思います。
みなさん、妊娠性歯肉炎は、お腹の赤ちゃんにも悪い影響を与えるということをご存知ですか?
歯肉炎は放っておくと、炎症が広がり全身に影響が出ます。
妊娠中は、特に気を付けていただきたいお口の病気です。
今回は妊娠中に起こる「妊娠性歯肉炎」についてお話していきます。
●妊娠性歯肉炎とは?
お口の中に残った歯垢・プラークが、歯茎を刺激して炎症が起こる病気を「歯肉炎」といいます。
悪化すると歯周病になり、歯を支える顎の骨や周辺組織が破壊されていく厄介な病気です。
妊娠中は特有の要因が重なり歯肉炎にかかりやすくなってしまうのです。
●妊娠性歯肉炎の原因
では、妊娠中のどのような変化が歯肉炎につながるのでしょうか。
大きく3つの要因があります。
①ホルモンバランスの変化
妊娠中は、女性ホルモンの分泌量が増えます。
そうなるとお口の中では、女性ホルモンを栄養源として好む歯周病菌が増加します。
このことが原因のひとつとなり、妊娠中は歯周病にかかりやすくなるのです。
②つわりによる歯磨き不足
つわりになると、お口に歯ブラシを入れることすら気持ち悪いと感じます。
それで、歯ブラシを長時間使用できず奥の方に歯ブラシが入りにくくなるため、普段より磨き残しが多くなりがちです。
必然的にお口の中の細菌数は増え、歯肉炎の原因になると考えられています。
③食生活の変化
妊娠中は食事回数や時間が不規則になることが多いです。
食事ごとの歯磨きが難しくなり、お口の中を衛生的に保てなくなります。
胎児や出産にも影響します
歯肉の炎症を抑えるため、体内ではプロスタグランジンという物質が作られます。
これは分娩開始のとき増加する物質と同じで、陣痛を促し、早産を引き起こす原因になります。
●生まれてくる赤ちゃんにも影響が出ます
また、歯周病になった親から生まれた赤ちゃんは、低体重児の割合が高いというエビデンスもあります。
赤ちゃんの歯が生え始めた時、親が歯周病だと、赤ちゃんの歯にも悪い影響が出てしまいます。
まずは原因を知り、妊娠性歯肉炎の対策に役立ててください。
妊娠前からしっかり歯科検診に通う習慣をつけ、妊娠中でも歯肉炎にかからない口腔内を目指しましょう!
妊娠中の歯肉炎や歯に関するお悩みございましたら、ロコクリまでお気軽にご相談ください。

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