神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。
今回は『 8020運動 』についてお話したいと思います。
みなさんは8020運動という言葉を聞いたことがありますか?
これは何でもおいしく食事をするために ”80歳になっても20本以上の歯を保とう” という運動です。
歯が多いことは、実は食事だけでなく、健康で豊かな人生を送れるかどうかにも深く関係しています。
ちなみに、歯は親知らずを除いて28本ある状態が正常です。
●歯が少ないと、食べられないものがある!
お煎餅・お肉・イカなど、「歯ごたえがあるからこそ美味しい」という食べ物がたくさんあります。
しかし、歯が少なくなると食べられるものがどんどん限られていきます。
好きなものをおいしく食べられることは、豊かな人生には不可欠!
歯は20本以上あれば不自由なく食事ができますので、20本以上維持することを目指しましょう!
●歯が多ければ、健康寿命も長くなる!
健康寿命という言葉を聞いたことがありますか?
健康寿命とは、元気で健康に自立して過ごせる期間です。
豊かな人生を過ごすためには、単に長生きするだけでなく、健康寿命を長くすることが大切です。
実はこの健康寿命にも歯の本数が関わっていることが分かってきています。
たくさん歯が残っている人ほど「寿命」も「健康寿命」もともに長くなります。
健康で長生きをするためにも歯はとても大切です。
●病気のリスクを下げる!
歯の本数は「認知症」や「転倒リスク」とも関連しています。
”歯がまったく無く、入れ歯などもしていない人”は、”歯が20本以上ある人(入れ歯によりかみ合わせが回復している人も含む)”に比べて、認知症の発症リスクが1.9倍も高くなるという調査結果があります。
また、”歯が19本以下で入れ歯をしていない人”は、”20本以上歯がある人”と比べると、転倒リスクが2.5倍という結果も。転倒をきっかけに寝たきりになってしまう高齢者は非常に多く、「認知症」とあわせてここでも「健康寿命」と歯の本数との関連性が見えてきます。
●豊かな人生を送るために、歯を守ろう!
高齢になって歯を失う原因の多くは「 歯周病 」です。
歯周病は単に歯ぐきが腫れる病気ではなく、歯を支える骨を溶かしてしまう病気です。
しかも自覚症状が無く進行するため、”沈黙の病”とも言われています。
”気付いたらもう抜かざるを得なくなっていた…” そうならないためにも、自覚は無くても定期的に歯科でチェックすること。
これは健康で長生きするために、とても大切な習慣のひとつです。
みなさん、8020の意味、そして目的は理解頂けましたでしょうか?
歯を守る、たったそれだけのことが全身の健康、そして生活の質に大きく関わっております。
ただこのブログを読まれている方の中には、既に歯を失っている方もいるのではないでしょうか?
そんな方も、諦めることはまだ早いかもしれません!
歯を失ってしまっても、入れ歯や橋渡しの被せ物(ブリッジ)を入れることで機能を回復することがとても大切です。失ったまま放置していると残された歯の寿命も短くなり、食べ物が満足に噛めなくなるリスクが確実に高くなります。
また無理に残すよりも、周囲の健康な歯への影響を考えて「抜いたほうがいい」という場合も多くあります。(”親知らず”がその典型です)
健康なお口の維持には、専門家による総合的な判断が必要不可欠です。
そういった意味でも定期的にご来院頂き、お口のチェックをされることをオススメ致します!