永久歯が生えてこないけど大丈夫!?②

神戸市営地下鉄学園都市駅から直結、学園都市駅ビル3階にある歯医者さん、学園都市歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、などに取り組んでいます。
今回も引き続き、永久歯が生えてこない原因と歯科医院での対処法についてお話していきます。
③生まれつき永久歯が存在しない(先天的に欠如している)
もともと永久歯が存在しない「永久歯先天性欠如」の場合、生え変わるはずの乳歯が抜けず、そのまま残っていることがほとんどです。
通常は、下から永久歯が育ってくると、その永久歯が乳歯の根を溶かすために乳歯が自然と抜け落ちるのですが、永久歯がない場合は乳歯の根が溶かされずにいるため、乳歯が残ったままになるのです。
ただし、乳歯は虫歯になりやすいのと、少しずつではありますが根が吸収されていくので、20歳から40歳までには自然に抜けてしまうことがほとんどです。
将来的にはどうしても何かしらの治療が必要になってしまいますが、早く発見できればその分治療の選択肢が増えますし、治療も最小限に抑えることができます。
早期に発見できた場合は、まずはなるべく歯を長持ちさせるように、適切な予防処置と経過観察を行うことが基本です。
いずれ治療が必要になるにしろ、しかるべきタイミングまで乳歯に頑張ってもらう必要がありますので、より大事にケアをしてあげることが大切です。
早くに発見できていれば、親御さんや本人の意識はもちろん、歯科医師側の意識も変わります。引っ越しなどで医院を転院された場合も、担当の歯科医師や衛生士には先天性欠如のため永久歯がないことをしっかりと伝えておきましょう。
治療方法として考えられる選択肢は主に下記の2種類になります
①適正なタイミングで乳歯を抜歯し、矯正治療を行う
矯正治療で歯を動かし、開いてしまったスペースを埋める方法です。
欠損部分以外の永久歯が生えそろったタイミングで欠損部分の乳歯を抜き、全体の歯並びと噛み合わせを整えるための治療を行います。
矯正治療を選択する場合、時期として最適なのは12歳~18歳ぐらいまで。10代であればまだ顎の骨も柔らかく、歯を動かしやすい状態にありますので、比較的短期間で治療を終えることが出来ます。
お口の中に人工の歯を入れないという意味では理想的な方法ですが、欠損の本数や上下のあごの状態によっては、健康な歯も抜歯をして上下のバランスを合わせなくてはいけないこともあります。
もともと歯並びが悪く矯正治療が必要な状態だったのであればこの時期に矯正を行った方が良いですが、歯並びや噛み合わせの状態が良い状態であれば、矯正によってわざわざ噛み合わせを崩してしまうのはとてももったいないと思います。
矯正による治療を検討するかどうかは、欠損の本数や部位、アゴや歯並びの状態などを総合的に見て判断する必要があります。
②なるべく長く乳歯を使い、脱落してしまったら人工の歯(入れ歯・ブリッジ・インプラント)で補う。
お子様の歯並びや噛み合わせに問題がない場合は、こちらの方法を選択される場合がほとんどです。
乳歯をできるだけ大切に使い、自然に抜けてしまった段階で、その空いてしまった部分を補うための人工の歯を入れます。
歯科医療の発展により、現在は、天然歯と同じように噛めるインプラントやバネのない入れ歯など、高性能な人工歯もたくさんありますが、とはいえ人工物であることに変わりはありませんので、時間の経過とともに劣化していってしまいます。
入れるタイミングをなるべく遅らせ、最小限の治療にとどめるように管理することが大切です。
いかがだったでしょうか。お子さんのお口のことでも、何か気になることがあれば、ロコクリまでお気軽にご相談くださいね!

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